日帰りで行う鏡視下手術
57歳 男性
3ヶ月間、膝の痛みが続き、改善しないので、好きな山歩きもできなくなり受診しました。 変形性膝関節症および内側半月板損傷の診断でした。
MRI検査で半月板のキズが大きいことがわかり、他の治療法よりも治りが早いということで内視鏡手術を受けました。 術後、数日は痛みがありましたが、手術翌日には退院し、3日目からは仕事に復帰しました。
術後3ヶ月の現在は、痛みはほとんどなく、山歩きも楽しめるようになりました。
ドクター
変形性膝関節症の治療には多角的アプローチが必要です。
筋力訓練を主体としたリハビリテーション、適切な足底板や靴の処方、ヒアルロン酸の関節内投与などがあります。 それぞれ、衰えた筋力を回復させ、膝の変形を抑え、軟骨を保護するという、自然治癒を促す治療です。
これらの治療で改善が不十分であれば、手術治療を検討します。 内視鏡手術は、正常な組織をできるだけ損傷しないで、障害を起こしている部分のみを修復する手術ですので、体への負担も小さく、術後の改善もすみやかです。
日帰りで可能な手術術式
膝半月板切除術(円盤状半月板切除も日帰りで可能)、遊離体摘出術、滑膜切除術、軟骨損傷部ドリリング、膝関節デブリードマンなど。
診断的膝関節鏡
(治療を行わずに診断目的で関節鏡を行うことは基本的に行っておりません。詳細な診察とMRIなどの画像検査からほとんどの場合、関節鏡検査を行わずとも診断が可能であると考えます。)
- 手術当日
朝に来院。日帰り手術センターで待機。
下半身麻酔 約60分程の手術です。
希望者にはモニターを通して膝関節の中をお見せし、説明しながら手術を施行します。術後、日帰り手術センターで麻酔がとれるのを待ちます。
昼食摂取が可能です。
歩行可能であるか?自然な排尿が可能か?痛みは我慢できる範囲であるか?帰宅に際して不安はないか?などの課題をクリアした時点で医師の診察を受けて退院が許可されます。手術時の膝関節内の写真をプレゼント。
- 術後2日~3日
- 外来受診。膝の痛みや腫れ具合をチェックします。
問題がなければシャワー可能。 - 術後7日
- 手術のキズのシールがとれて入浴も可能。抜糸は基本的にありません。