なるほど健康講座01「適度な運動で生活習慣病を予防しよう」
大沼 寧 山形徳洲会病院 整形外科部長
適度な運動で生活習慣病を予防しよう!
山形県は生活習慣病による死亡率が全国2位という不名誉なデータがあることを知っていますか?
かつては「成人病」と呼ばれた高血圧症、糖尿病、高脂血症などの疾患は、不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒など生活習慣の・ゆがみ・が原因です。
これらの疾患は一人ひとりの自覚を促す意味合いも込めて1996年から「生活習慣病」と名を変えて呼ばれるようになりました。
日常生活に運動を取り入れて
一口に運動といっても様々なレベル、種類があります。「運動」=「頑張る」というイメージを持たれる方が多いのですが、健康づくりのための運動は、無理せず、楽しく体を動かすことが秘訣です。
良い食生活と同じように、良い運動習慣も継続する必要があります。運動効果は運動を止めてから数週間で消えてしまうので、一時的では意味がありません。
軽い運動でも生活習慣病の予防や治療効果があることが実証されています。日々の生活の中で、無理せず、楽しく体を動かす習慣を持ちましょう。
ウォーキングに挑戦しよう!
健康づくりの運動でおすすめなのが、「ウォーキング」です。体に負担が少なく、手軽に始められるのがポイントです。
ご夫婦やお友達と景色を楽しみながら、会話を交わしながら、といった具合に「ながら」運動なので、無理せず、楽しく行えます。時間も欲張らずに10分程度から始めるのが良いでしょう。
ウォーキングといっても、最初から気負ってしまうと長続きしません。生活の中でなるべく歩くように心がけるだけでも良いでしょう。
歩くことでも、続けていると体に変化が起きてきます。遠く感じた距離が短く感じ、足の運びも軽やかになる。歩くことが億劫(おっくう)でなくなる。効果を実感すると楽しみに変わってくるものです。
まずは歩き出しましょう。